表面処理に使う道具
私がガレージキットの表面処理をする際に使う道具を紹介。
タミヤ 紙やすり
最近使ってて性能を見直した最強の表面処理ツール。
短冊の形などの好きな大きさに切って指の腹でおさえて使えば曲面にも追従してくれるし指と指の間の狭い隙間にも入り込んでくれる。
スポンジヤスリも便利だけど、同じ番手でもスポンジの厚みの分だけ力が伝わらず削る力が弱まると思うので「指の腹で紙やすり」が思うように削れて早い。
そしてなんといっても安い!
デメリットは手が疲れる…。
スポンジヤスリ
3Mのスポンジヤスリ。
赤:スーパーファイン#320~#600
青:ウルトラファイン#800~#1000
肌や曲面の表面処理に使用。
研磨したあとの仕上がりがスベスベ。その代わりあまり長く使えずすぐに交換が必要。(同じ番手のタミヤのスポンジヤスリを使っていたが、仕上がりが少しざらついていると思うので使わなくなりました。)
歯ブラシで詰まった部分をはらうともう少し使えるようになる。
モノタロウで同じ番手で同じ性能のスポンジヤスリを買える。
だいぶ安く購入できるのでいまはモノタロウ使ってます。
※スポンジヤスリについては私は神ヤスは使ってないです…。
削りカスが黒くて(?)微細気泡や隙間に入り込んで黒くなってしまった経験があり
サフレス塗装に影響出てしまったので避けてます。(個人的な感想です)
つまようじヤスリ
つまようじの先に紙やすりをつけたもの。
細かくて入り込まない部分にあるパーティングラインなどを削る時に使います。
小さいけど確実に削れるので便利
3ミリ幅ほどで短冊状に切り出し、つまようじをマスキングテープで固定して角度をつけて紙やすりの上に先を揃えて置く。
シアノンなどの瞬間接着剤でつまようじとヤスリをつけて、瞬間接着剤の硬化剤を吹き付ける
最後にデザインナイフでヤスリを切って完成。
(大きさを欲張って5ミリ位の幅にすると、つまようじの先からの距離ができるので力が伝わらず結局思ったように削れなくなるので3ミリくらいがいいと思います。)
ダイソースポンジヤスリ
薄いスポンジに紙やすりを貼ったもの。
私はこれを単体では使わず、5ミリ幅程度に切って竹串に瞬間接着剤で固定して使ってます。
つまようじヤスリでは処理しきれない、でも多少丸みに追従させる必要がある部分に使ってます。これも便利。
サンダー(keitaさんだ)
https://mobile.twitter.com/WE_keita/status/1162612229688061952
真鍮線とワニ口クリップを使って、細く切った紙やすりをつかんで使う。
髪の輪っかになった隙間などに使うと便利
セリアの600番の棒のヤスリ
薄いプラ板に両面にスポンジヤスリを挟んだもの。10本で100円。やすっ。
そこそこ棒状でかたく、でもスポンジヤスリなので場所によっては使いやすい。
ミスターホビーのリューター
付属のビットと100均で買ったビット。
あると何かと便利
ミスターホビーのポリッシャー
先端の○が右回り左回りを繰り返して研磨する電動ツール。
電池で動くので電源コードがなく取り回しがいい。あとそれほどうるさくもない。
アルティマ5持ってるけど、コードが邪魔で音もうるさいので私は使ってないです。(個人的な感想)
この手の電動ツールで面倒なのが、研磨部分の交換。
すぐに削れなくなって交換が必要になるので、私はキュービトロン(400番)やフッキット(600番)を使ってます。
研磨部分のもちが良くて長く使うことができます。(穴が邪魔ですけど)
取替が面倒についてはマジックテープを使って対応してます。
3Mのメカニカルファスナーという製品がちょうどマジックテープのビリビリってなる部分になってて裏面は両面テープになっており、
またキュービトロンの裏側もふわふわした生地なのでしっかりとくっついてくれます。
この○の切り抜きはダイソーのパンチを使ってますが、専用なの?ってくらいサイズがバッチリあいます。
これで簡単にキュービトロンを切り抜き、マジックテープで交換して使用してます。
(メーカーから純正の交換用出てるんですがコストが高すぎですね…)
メカニカルファスナーがなければ、セリアで売ってるこの両面テープが丸形でサイズもピッタリです。過去はこちらを使ってました。
基本的に以上の道具で表面処理してます。
他に使ってる道具がみつかったら更新しまーす。
セーラームーン
キット名:セーラームーン
原型:nico-labo 増宮宏一様
スケール:1/8
今回はサラッとどういう工程で作業を進めたかを紹介。
表面処理と軸打ちをしながら仮組みを進める。
表面処理に使う道具はいろいろ。
適材適所で使ってる。
私が使うのは以下。
・タミヤの紙やすり400番
・セリアのスポンジヤスリ(神ヤス高くて買えない)
・3Mのスポンジヤスリ
・つまようじヤスリ
・ミスターホビーのポリッシャー
・リューター
などなど。道具については別途記事にしていくつもり。
軸打ちは真鍮線とアルミ線を使い分けてる。
・真鍮線
本体をしっかりと支える脚の裏
アホ毛、胴体と腕、腕と手首 などの小さめのパーツを支えるとき
・アルミ線
軸穴を垂直にあける自信がないとき…
(どうしても斜めに軸穴を開けざるを得ないとき)
仮組みまで終わったら洗浄
複製時に使われた離型剤を落とすためにパーツを洗浄する。
使うのは「離型剤落とし」。ガイアなどのメーカーから売られている。繰り返し使える。
洗浄しないと塗装後のマスキングテープに塗装を持っていかれてしまう。
離型剤落としのあとはさっと水に流しておしまい。
ザルと茶こしがあると洗浄が楽ちん。
肌の塗装
真っ白レジンを活かし、サフレス塗装。
クリアオレンジとクリアピンクで調色し、
影になる部分を先に塗装し、そのあと全体を塗装する。
いわゆる「肌色」を塗装するより、サフレス塗装のほうが透明感があるような質感で塗装できるのがお気に入り。
(写真撮り忘れました…)
スカートの塗装
今回の塗装で目立つパーツ部分の塗装で気合がはいる。
グラデーション塗装としたいので、ハイライト色、基準色、影の色の3パターンを用意する。
参考になる画像を探したけどセーラームーンって見る絵、見る絵で色が全然違う…。
ここは好きに塗装しようと思い、良さそうな青として、クレオスのコバルトブルーを使用。
基準になる色はコバルトブルー:2番
ハイライト色としてコバルトブルー+ホワイト:1番
影の色としてコバルトブルー+ブラック少々少々少々:3番
(写真撮り忘れました…)
まずはハイライトの1番の塗料を使って塗装していく。
影になるのはどこかなー、フィギュアとして色が濃くなるところはどこかなーと考えながら塗装していく。
光は上から当たることが多いので、パーツに対して下から上に向かって塗装していく。
なんとなーく、影になる部分はここだなってあたりがついたらそのまま塗りつぶし。
次に2番の基準色で色を重ねていく。
スカートのプリーツの影になる部分や、シワの下側が影になりやすいのでここにすこーしずつ、すこーーーーしずつ2番をのせていく。
このままだと薄すぎるので2番で全体を塗装していく。
ここでハイライトとなる部分を消さないように塗装していく。
ここが難しい…。気づくとハイライトがなくなってベタ塗りになっちゃう…。
グラデーションで色の差を出すために3番を腰回りとスカートの裾あたりに吹いていく。
腰も裾も、ホントに先のあたりに、エアブラシの塗料をこするようにちょこっとだけちょこっとだけのせていく。
最後につや消し塗料でスカートは完成。
セーラー服の襟
先に全体に白を吹いておく。(厳密には白にほんの少しだけ青みを足している)
その後、逆マスキングで白を残したいところにマスキングテープを貼る。
0.4ミリのマスキングテープを使ったが、
もっと幅を細くする必要があったためさらに半分くらいに切って貼り付けていく。
その後の青の塗装方法はスカートと考え方は同じ。
盛り上がっているところはハイライトを残し、
凹んでいるところ、影になるところは3番で影色をつけていく。
マスキングテープをそーっと剥がして襟の完成。
(また写真がない…)
リボン、ブーツの塗装
赤もグラデーションを入れたかったので3色用意した。
基準色:クレオスのレッド 2番
ハイライト:クレオスレッド+ホワイト 1番
影色:GXクリアパープル 3番
リボンもブーツも塗装の順番や考え方はスカートと同じ。1番→2番→3番の順に塗装していく。
リボンなら、真ん中の縛ってある部分、リボンの縁は濃く、
真ん中の膨らみの部分は明るく。最後につや消し。
ブーツも下側から塗装することで、ひだひだの下側にエアブラシの塗料が引っかかるように吹いていく。エナメルブーツ感だしてくて光沢クリアのまま仕上げ。(性癖)
髪の塗装
金髪を表現したく、
下地 :パール塗料(ビスマスパール)
基本色:クリアイエロー、
影色 :クリアオレンジ
ビスマスパールは髪パーツ全てにベタ塗り。
基本色もベタ塗り
影色だけ、髪の付け根、カーブの内側、髪の先端に塗装。
アイペイント
エナメル塗料を使ってアイペイント。
ラッカークリア層の上にエナメル塗料で描き込み、エナメル溶剤で線を整え、ラッカークリアを塗装してセーブ。この繰り返し。
アイペイントに黒単色は使わない。原作が黒だとしても黒は使わず焦げ茶におさえる。
黒で書き込むと、なんだかもうすごい目ヂカラに見えてしまって可愛くなくなる。
まずは参考にした画像をみながらこのくらいかなぁと描き込んでみる。
アイペイントの大まかな流れ
1.瞳の線の描き込み
2.クリアコート
3.発色よくするため瞳だけ薄くホワイト
4.はみ出てるホワイトを瞳の輪郭に沿って綺麗に削る
5.クリアコート
6.薄い青で1層目
7.基本の青で2層目
8.濃い青で3層目
9.はみ出た青を瞳の輪郭に沿って綺麗に削る
10.クリアコート
11.瞳をマスキング(マスキングゾル)
12.白で白目塗装
13.白目の大きさを削って整える
14.クリアコート
15.瞳右下のハイライトの線を書き込む
16.クリアコート
17.ハイライト
18.瞳をマスキング
19.顔全体をつや消し
20.チークの描き込み
21.顔全体をつや消しセーブ
1.瞳の線の描き込み
こんな感じかなぁ…
拭き取り用の筆でラインを整えつつ、写真を撮って、パソコン上でサイズをあわせて比較してみる。
瞳孔の傾き、大きさ、線の長さ、線の傾き、あらゆるところを比較してみる。
0.01ミリ線を削るだけで印象がガラっと変わる。
(大げさかなぁ、でもそうだと思うんだよなぁ)
ひたすらこれを繰り返し参考の絵に近づけていく。
たまに本体にのせて、目線についても違和感ないか、
ちゃんとこっちをみてくれているか確認する。
(塗装の都合上、ハイライトが入る3本の線はこのあと消しちゃいました。後で描き込みました)
2.クリアコート
描き込んだ線が消えないようにラッカークリアでとじる。
ラッカー塗料はエナメル塗料を溶かすので、
ふわ~っと吹いて1分乾燥待ち、もういちどふわ~っと吹いて1分乾燥待ち、
その後少しだけしっとりと吹いて30分待ち。
3.発色よくするため瞳だけ薄くホワイト
瞳孔部分だけ白でエアブラシ塗装
このあと塗装する青を綺麗に発色させるため。
マスキングしてエアブラシ塗装。
4.はみ出てるホワイトを瞳の輪郭に沿って綺麗に削る
5.クリアコート
クリアでまたコーティング。乾燥待ち。
乾燥したらマスキング。
6.薄い青で1層目
7.基本の青で2層目
8.濃い青で3層目
エナメルのクリアブルーを使用。
薄い青はクリアブルーを更にエナメルクリアーで薄めたもの。
基本の青はクリアブルーそのまま
濃い青はクリアブルーにすこーしだけ黒を足したもの。
1層目は瞳孔全体に塗装
2層目は半分から上を意識して塗装
3層目は瞳孔の上端だけを意識して塗装
9.はみ出た青を瞳の輪郭に沿って綺麗に削る
10.クリアコート
11.瞳をマスキング(マスキングゾル)
写真撮り忘れた…瞳孔部分だけマスキングゾルでマスキング。
12.白で白目塗装
白にほんのわずかにフラットフレッシュを混ぜる。
後工程のハイライトをいちばん明るい白にしたいため。
13.白目の大きさを削って整える
参考画像と比較しながら、不要な白目部分を調整して削っていく。
白目の角度や大きさに注意しながら慎重に削っていく。
14.クリアコート
15.瞳右下のハイライトの線を書き込む
16.クリアコート
17.ハイライト
瞳孔中央と、その左右のハイライト部分に白を描きこむ。
ここは筆で描き込み。
この時点でアイペイントは完成。
18.瞳をマスキング
白目部分をマスキング
19.顔全体をつや消し
顔の肌をつや消し仕上げにする
20.チークの描き込み
ほっぺにうっすらチークをいれる。
ピンク+フラットフレッシュ 半分ずつくらいの色を
そーーーーっと瞳のした当たりにいれる。
エアブラシ狙ったところに吹けないのでこの工程は苦手…
21.顔全体をつや消しセーブ
チークをつや消しでセーブして顔パーツの完成。
最後の方は集中して写真撮り忘れたのでここでまとめて…。
完成
このキットはパーツが分割されていて、マスキングがほぼいらない塗装しやすいキットでした!